AIエージェントを構築する際、現在最も議論になるのが「Difyを使うべきか、Make(旧Integromat)を使うべきか」という問題です。両者とも素晴らしいツールですが、思想が根本的に異なります。
1. 思想の違い:AIファーストか、連携ファーストか
DifyはLLMを中心に据えた「AIアプリケーション開発プラットフォーム」です。RAG(検索拡張生成)やプロンプトのバージョン管理が最初から組み込まれています。
対してMakeは「システム間連携(iPaaS)」です。無数のSaaSのAPIを繋ぐことに特化しており、LLMはその「一つのモジュール」に過ぎません。
2. どっちを選ぶべき?判定マトリクス
- Difyを選ぶべきケース: 社内ドキュメントを読み込ませるRAGチャットボットを作りたい。LLMの出力品質をダッシュボードで細かく評価・改善したい。
- Makeを選ぶべきケース: 「メール受信 → CRM登録 → Slack通知」のような、カッチリとした業務フローの途中に「要約AI」を挟みたい。大量のSaaSを複雑な条件分岐で繋ぎたい。
結論として、「AIの頭脳(Dify)」と「手足(Make)」を分離し、Webhookで連携させるのが2026年現在の最強構成と言えます。無理に一方だけで全てを完結させようとすると、技術的負債を抱えることになります。
