「ChatGPTは便利だが、顧客データや未発表のソースコードをプロンプトに入れるのはNGだ」——多くの企業の法務やセキュリティ担当者がこう判断しています。
シャドーAIリスクを根絶する「ローカル完結型」
このジレンマに対する現在の最適解が、Ollama(推論エンジン)+ AnythingLLM(RAGフロントエンド)などを用いた完全オンプレミス(ローカル)でのRAG環境構築です。データは社外のネットワークに一切出ません。
構築の3ステップとインフラ要求
- モデルの選定: Llama 3 8BやGemmaなどの軽量モデルをOllamaで起動します。日本語処理を重視する場合はELYZAなどの日本語派生モデルが有利です。
- ベクトルデータベースのローカル運用: QdrantやChromaDBのDockerコンテナを立ち上げ、社内ドキュメントをベクトル化して格納します。
- GPUコストとのトレードオフ: ローカルで実用的なレスポンス速度を出すには、最低でもVRAM 16GB〜24GBのGPU(RTX 4090等)が数枚搭載された推論サーバーが必要です。クラウドAPI費用とオンプレサーバー投資の損益分岐点を計算することが重要です。
セキュリティを盾にAIの導入を見送る時代は終わりました。セキュアなAIインフラを自前で構築できるエンジニアの価値が、今まさに急騰しています。
